子供達に伝えたい。「理由なき悪意」が潜むインターネットの危険をもっと知らなければならないと思う

ENJI


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Twitterや、FaceBook、そしてLINEの普及で急速に茶の間に広がったインターネット。

もともと、昔のインターネットはもっと閉塞的で住所1つ、本名1つ書くにも「怖さ」が伴ったものですが、慣れというのは怖いもので今では「どこの学校」にいて、「どこでバイト」していて「誰と付き合っているか」まで平気でFacebookに記載しているのも珍しくありません。こういった事はWebリテラシーの低い若年層に多く、怖さを知らずにファッションとして利用している感覚からくるものだと思います。

昔、中学時代に行った床屋のおじさんが「クラス名簿を5,000円で買う」と言ってきたことがありますが、当時の僕は意味がわかりませんでした。「なんで、そんなものに5,000円の価値があるの?あるわけないじゃん。」と。今になり、如何に怖い事を言ってきたのかがわかりましたが中高生の危険意識などその程度のモノです。もし、それぐらいの年頃の子がこのブログを読んでいて、同様に「意味がわからない」ならインターネットは危険すぎる代物です。あなたの事を騙して情報やお金を奪おうとしている悪い大人も沢山いる世界です。たかがインターネットと思っていると家族すべてが壊される危険性すらあるのがインターネットです。

みんな、何も考えずUPしすぎ!

インターネットを生業としている僕が書くのも勘ぐられそうですが、生業としているからこそ感じている危機感。できれば、なんとなく流行りでインターネットを使用している若者や、お母さん方にも読んで欲しいです。

インターネットに潜む、理由なき悪意

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インターネットは、基本「匿名性」の高いものです。特に日本ではその傾向が強く、「2ちゃんねる」などが人気が高いのも「顔」のないコミュニティだからこそです。なので僕はまず、TwitterはともかくFacebookはそうそうに廃れるだろうと踏んでいたのですがなかなかどうして、結構広まってしまいました。無意味な日常の公開、写真のUP。人には誰しも自分の事を「知って欲しい」欲求があります。しかし、そういったモノをUPする前にもう一度理解して欲しいのは、匿名性の高いインターネットには「理由なき悪意」というものが存在する事です。「幸せそうな写真」「楽しそうな日常」そういったモノを壊したくなる気持ち。特に、そういった人種が多いのがインターネットの世界です。事実、SNSがらみのストーカー事件、殺人事件は増加の一途を辿っています。

SNSの「友達」急変 サイバーストーカー増殖

インターネットの個人情報を守る為に
知っておくべき事

ネットにUPした写真は世界に公開されると知る事

「友達設定」「非公開」関係ありません。例え、少数でも閲覧ができる状態の写真はダウンロード、キャプチャなど簡単に取得する事が可能です。気の迷い、ノリでUPした画像は未来永劫インターネットに残ることを知ってください。

写真には位置情報も記載されている

今やスマートフォンで簡単に撮れてUPできるカメラにはGPS機能がついており、ジオタグと呼ばれる位置情報がデフォルトでついています。これにより、どこで撮られた写真が簡単にわかります。それこそiPhoneのアプリでわかります。現在のGPSやGoogleMapの精度はかなり高いので、ご丁寧に家の写真までインターネットで見る事が出来てしまいます。

Twitterなどの何気ない発言で、あなたがどこいるのかもわかる

「●●なう」「いつもいく○○ランチでーす」

そんな何気ないつぶやきから、あなたを特定して見つけ出すことも可能です。以下は「おもしろネタ」なのですが、実際に「つぶやきだけ」で個人を特定するという試みです。

【オモコロ特集】
【Twitter実験】つぶやきだけで個人を特定できるのか?

今回はネタですみましたが、ストーカーなら恐ろしい事です。

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Facebookを利用する上で注意、Facebookの危険性についてまとめ

SNSから住所特定、大量メール送りつけ… 「サイバーストーカー」恐怖の手口

インターネットには「嘘」がやまほどあるという事。

インターネットはよくも悪くも自由です。
その為、まことしやかな詐欺サイトも沢山あります。
「無料ゲーム」「無料ソフト」「無料公開!」「相談にのって」

「前田敦子が悩んでいます!」

等など。。
あらゆる手であなたの個人情報を盗もうと、騙そうと手ぐすね引いて待っています。

写真:http://kyoko-np.net/

世界には理解のできない人がいるという事

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世界は広いです。人の思いや価値観も全く違います。当然、自分の想像も及ばない考え方をする人もたくさんいます。自分では「これくらい問題ないだろう。」と思った発言でも絶対に許さないと考える人もいます。また、そういった事に人生をかけている人もいます。本気でやってる人、暇つぶしの人、匿名からの攻撃が面白くて仕方がない人達です。炎上と呼ばれるものです。こういった攻撃は傍目以上にメンタルに響くものがありネットの怖さを知らない人が受けると耐えられない場合があります。

ブログ“炎上”の岩手県議、自殺か 「ここは刑務所か」と病院対応を批判

オランダの「フェイスブック殺人」、15歳少年に懲役1年

SNSの最低限のプライバシー設定はしておく

photo credit: Scott Beale via photopin cc

当たり前ですが、FacebookにしろGoogle+にしろ「公開設定」というものがあります。どこまで内容を公開するか?という設定ですね。こういった設定は最低限理解して、できるだけ「友達」までにしておきましょう。

【各種SNSプライバシー設定】

Facebook
実名だからこそプライバシーを守りたい! Facebookで情報公開を制限する方法

Google+
Google+ でプライバシーを守る 10 の方法

Twitter
Twitter プライバシー設定

顔出しはネットの怖さも理解してから!

TwitterやFacebook、ブログでも「顔を出す」ことはブランディングやビジネスにおいて大きなメリットがありますが、同じかそれ以上のリスクを伴います。ビジネスでもないならば、特別「顔出し」する意味はあまりありません。「可愛い」それだけで心無い大人の標的にすらなる事があります。大人になって、顔を出す意味を理解してからでも遅くはありません。できるだけ、個人が特定できない程度の写真にしましょうね。

最後に

インターネットは、素晴らしいサービスです。
ですが、その「怖さ」をきちんと理解する必要があります。

繰り返しますが、インターネットに公開された事は、
あなたが死ぬまで、いや死んでも永遠に残るという事を忘れないで下さい。
そして、無意味な個人情報の公開は「理由なき悪意」の犠牲になる可能性がある事を忘れずにいて下さい。

追記

【炎上】ハンバーグレストランでバイトが『冷蔵庫入ってみた』→速攻特定

 最近相次ぐツイッターでの“悪ふざけ暴露”騒動のなかで、最も衝撃的だったのは、東京・足立区のステーキハウス『ブロンコビリー』での一件だろ う。店側は、悪ふざけをした元アルバイト従業員に損害賠償請求を検討中。その額は、「最高で2000万円程度の請求が可能ではないか」(民事裁判に詳しい 弁護士)という。

 問題のアルバイト従業員・Aくんはバイト中の8月5日22時53分、ツイッターで<バイトなう 残り10分>と、つぶやいた。そして、そこにはキッチンの大型冷凍庫に入りこみ、顔だけ外に出しているAくんの写真も添えられていた。

 今年8月はすでに悪ふざけ投稿が社会問題となっていたため、Aくんのツイッターはすぐに炎上し、プロフィール情報や過去のつぶやきからAくんの素性とバイト先がすぐに特定された。そして、Aくんの投稿した写真は、

<【拡散希望】!ブロンコビリーでバイトしている●●専門学校保育科の●●君がお店の冷蔵庫に入って遊んでるよ!!最近あれだけニュースで騒がれてるのに学習能力ゼロだね!!こんな奴に保育されたくないよね!!>

 という文面とともに、瞬く間にネット上に広まった。Aくんが投稿してからわずか1時間足らずの出来事だ。
自分がその騒動の中心になっていることに気づいたAくんは、ここで致命的な失敗を重ねた。
<いちいち面白がってうぜーな。しらねぇーやつが面白がって拡散とかいってリツイートしてんじゃねーよ。しらねぇーやつなのにいちいちだりーんだよ>
これが一層、拡散と炎上を加速させる。翌6日の早朝には、ネットを飛び越えて、実際のバイト先の本社に苦情が殺到した。
「お客様から『アルバイト店員が冷凍庫の中に入っている』という写真がネット上でアップされているというご指摘をいただきました」(ブロンコビリー・広報担当者)
運営会社はAくんに事実確認をすると、すぐさま店舗の休業とAくんの解雇を発表。その日の全国紙の夕刊には、すでにこの記事が掲載された。同店は、冷凍庫 の消毒作業をして、翌7日に再開する予定だったが、前出したAくんの火に油を注いだ発言によって、炎上の勢いは止まらず、店側に批判の声が相次いだ
「会社としてどんな指導をしているのか」
「解雇だけでは生ぬるい。もっとAくんに厳しい処分をしろ」
こういった声を受けて12日、同店の閉店が決まった。その結果、Aくん以外の同店のアルバイト22人も職を失うことになった。はたしてそこまでやる必要があったのか。閉店の理由を、前出の広報担当者がこう説明する。
「食の安心安全はごく基本的なことです。消毒をして営業を再開しても悪いイメージがずっと残ってしまいかねませんから、閉店すると判断した次第です」

 東海地方が本拠地のブロンコビリーにとって、この店は、関東での展開の足がかりとして期待されている店舗だったという。

  自分がクビになっただけではなく、店まで閉店に追い込み、さらに損害賠償請求まで検討されている。もちろん、ネット上では、自分の顔や実名、住所、学校名 までさらされたままだ。炎上騒動以降、Aくんは、家に閉じこもるようになってしまったようだ。専門学校の同級生は言う。

「すれ違う人全員か ら“あの騒動を起こしたヤツだ”って見られてるみたいに感じてしまうようで、怖くて外を出歩けなくなったみたい。親しい友達とも距離を置いているようです し…。Aくんは学校側から呼び出されて事情を聞かれたんですが、そのとき泣いていたみたいです。同級生のなかには、彼が学校にいるのが迷惑だし、就職に響 くんじゃないかって思っている人もいて…本人も、今後、どうしたらいいか悩んでいるという話です」

 入学してまだ4か月余りだが、退学を心配する同級生もいる。軽い気持ちでやった悪ふざけが、保育士になるという夢を諦めさせかねない事態を招いている。

http://news.livedoor.com/article/detail/8015553/

こんな事とは言わないけど、家族全員の人生が狂ってしまうよね・・・

以下のエントリーもぜひ、読んで下さい。

検索エンジンは忘れない、象のごとく

(あ、虚構はネタですから)

インターネットの法律とトラブル解決法(改訂版)

-人生

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