本当に仕事が出来る人と勘違いしてる残念な人

ENJI

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僕が見ている1つの部署で凄く頑張っている部下がいます。
見ていても、「仕事命」の感じが出ていますし、本人も気合いがあり

「俺、仕事出来るぜ」オーラ

が全開に出ていて微笑ましいのですが、
残念ながら彼は「仕事が出来る人」ではなく、ただの「仕事が好きな人」。いや、「頑張っている自分が好きな人」という方が近いかもしれません。

こういう人は、今まで結構見てきました。
当然、若い人に多いのですが本人は「やる気」に溢れると同時に「プライド」が高いので何が悪いのかを理解させることが難しいです。

そんな彼のどこがいけないのでしょうか?

photo credit: @Saigon via photopin cc

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仕事が出来る人。仕事が好きな人。

売り上げを120にする彼の能力

photo credit: SalFalko via photopin cc

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ビジネスはセンスです。
数字が読めて、利益を最大限に出そうとする事はとても重要ですが、それにはバランスがわかる「センス」が必要なのです。

唐突ですが、あなたは定価100円のものを120円で売る人と90円で売る人のどちらが商売上手だと考えますか?

たとえば、会社の商品の通常の考えで得る事が出来る利益を100だとして現状は90しかないとします。彼は、現状の90を利益を120にする為に躍起になり数字を叩き、回転率や効率を考えて売り上げを上げていきます。

これだけ聞くと、「ああ、素晴らしいじゃないか。」と思われるかもしれませんが、「100」のモノを「120」にするという事は

20の負担を顧客に被せる

という事を意味します。
商品価値はあくまでも「100」なのです。この事を深く理解して事を勧めなければなりません。

勿論、見た目的には数字は上がりますがはたしてそれは本当に良い状態なのでしょうか?

売り上げを90で維持するのは惰性ではなくセンスである。

「90」で運営していく事は、こちらは「10」の損を被る事を意味します。
つまり顧客は「10」だけ得をしているわけです。この10の気持ちが顧客のリピートに繋がり息の長いビジネスを展開する事が出来ます。これは凄く凄く大事な事です。

100円のものを120円で売れば

今までよりも20円多く儲かるのは当たり前の事

です。これを「成果」だと勘違いしているようではビジネスはあっという間に破綻します。そして、この事に気づかないほど客はバカでは無いのです。ゆっくりと、ゆっくりと客は離れていきます。

100円のものを90円で売る。
もしくは、120円分の付加価値を見出し100円で売る。
だから客は顧客になる。

これが理解出来る人が仕事が出来る人だと思うわけです。

この「あたり前の事」を理解できるのは、意外と経験が必要です。
120で走り続けて、はっと気づいた時には顧客は誰もいないという状態だったあの日の僕の様に。。

まとめ

木を見て森を見ず。

jobsの「ユーザーはなんとなくで気付いている。」というセリフが全てを物語っている気がします。

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