宇宙のなかでどうやってつながっているのかをやさしく解説！
太陽と地球は、宇宙という広い場所で特別な関係を持っています。たとえば、太陽の光があるから地球に昼と夜が生まれ、四季があり、すべての生き物が生きていけるのです。でも、どうしてそんなことが起こるのでしょうか？この記事では、太陽と地球がどのように動いているのか、どんな働きをしているのか、子どもにもわかりやすく、くわしく説明していきます。
地球が太陽のまわりをぐるりとまわっていることで
1年という時間や四季のうつりかわりが生まれるしくみとは？
地球は太陽のまわりを365日かけて回っていることが、1年という時間をつくっている
地球は、太陽のまわりを1年かけて1周しています。この動きを**「公転（こうてん）」**といいます。たとえば、1月1日から12月31日までの365日が1年なのは、地球が太陽のまわりを1周するのに約365日かかるからです。地球の動きが、私たちの「カレンダー」のしくみの元になっているんですね。
ちょっとふしぎな話：365日じゃなくて、実は365.24日かかっている
実は、地球が太陽のまわりを回るのにかかる時間は、ちょうど365日ではなく、約365.24日です。だから4年に1度、「うるう年」があるのです。たとえば2024年はうるう年で、2月が29日までありましたね。これも、太陽と地球の正確な動きを調整するための工夫です。
地球が少し傾いて公転していることで、春・夏・秋・冬が生まれている
地球は少しだけ傾いた状態で太陽のまわりを回っています。この傾きが、季節をつくる大きな理由です。たとえば、夏には地球の北半球が太陽に近づくので暑くなり、冬には太陽から遠ざかるので寒くなります。これが、四季が生まれる理由です。
北半球と南半球では季節がまったく逆になるのもこの傾きのせい
たとえば、日本が夏のときに、オーストラリアでは冬になります。これは地球の傾きによって、太陽の光の当たり方が変わるためです。地球が傾いたまま公転することで、世界のいろんな場所でちがった季節が生まれているのです。
太陽の高さや日の長さが変わるのも公転が関係している
春になると日がのびて、冬には日が短くなりますよね？これは地球の公転によって、太陽の高さや光の当たり方が変わるからです。たとえば、夏至（げし）の日には、太陽が空の高いところまでのぼり、昼がいちばん長くなります。
地球が自分でぐるぐる回っていることで
昼と夜が生まれるふしぎな現象のひみつにせまろう！
地球が1日で1回転する「自転」によって、昼と夜ができている
地球は自分の軸を中心に、**1日1回、自転（じてん）**しています。たとえば、朝になると太陽がのぼってきて、夜になるとしずんでいきますが、実は太陽が動いているのではなく、地球が回っているからなのです。
太陽が「のぼる」「しずむ」ように見えるのは、地球が回っているから
たとえば観覧車に乗っていると、まわりの景色が動いているように見えることがありますよね。それと同じように、地球が回っていることで、私たちの目には太陽が動いているように見えるのです。
地球の自転のスピードはとても速く、でも私たちは感じない
地球の赤道のあたりでは、時速約1,670キロメートルの速さで自転しています。これは新幹線の何倍ものスピードです。でも、私たちは地球といっしょに動いているので、その速さを感じることはありません。
自転しているのに気づかない理由をもっとくわしく知ろう
地球の大気や地面、建物などもすべていっしょに回っているから、風を感じたり動いているように思わないのです。たとえば、飛行機に乗っているとき、中で立っていても風を感じないのと同じですね。
自転が止まったらどうなる？という想像をしてみよう
もし地球が自転しなくなったら、片方はずっと昼、もう片方はずっと夜になります。たとえば、日本が昼の場所になったら、毎日ずっと暑く、夜にならない世界になります。逆に、夜のままだと真っ暗で寒い世界に。想像すると、地球の自転がどれほど大切かわかりますね。
太陽の光と熱が地球のすべての命に必要であることを
自然と生き物のつながりからわかりやすく考えてみよう
太陽の光があるから植物は育ち、空気もきれいになる
植物は「光合成（こうごうせい）」というはたらきで、太陽の光・水・空気を使って酸素を出しています。たとえば、木や花、野菜などは太陽がないと生きられません。太陽の光があるからこそ、私たちが呼吸できる空気がつくられているのです。
植物がいないとどうなる？生き物すべてにかかわる大切な話
植物が育たないと、草を食べる動物が食べ物を失い、その動物を食べる肉食動物も生きられなくなります。つまり、太陽がないと食物連鎖がこわれてしまうのです。
太陽の熱があることで気温が保たれ、気候が安定する
たとえば、昼はあたたかく、夜は少し涼しくなるのも太陽の熱のおかげです。太陽の光が地面や海をあたためることで、地球全体の気温が安定しているのです。
太陽がなかったら地球はどうなる？こおりの星になってしまうかも
もし太陽がなくなると、地球の温度は氷点下100度以下になると言われています。たとえば、水も凍り、生き物も生きていけません。太陽はまさに、地球をあたためる「大きなストーブ」のような存在です。
太陽の光と熱が天気や風を動かしているしくみとは？
たとえば、太陽があたたかく海や地面をあたためることで、空気がのぼり、冷たい空気と入れかわって風がうまれます。これが風の正体です。
雲や雨も太陽のおかげで生まれていることを知ろう
太陽の熱が水を蒸発させて、それが雲になり、やがて雨になります。つまり、太陽があることで天気がうまれ、私たちのくらしをうるおしてくれているのです。
宇宙の中で太陽と地球がどんなバランスで存在しているのか
スケールの大きな宇宙のしくみをイメージしながら考えてみよう
太陽は地球の100万倍以上も大きいとてつもない星
太陽は直径が約109倍、体積が地球の約130万倍という巨大な星です。たとえば、地球がビー玉1個の大きさだとしたら、太陽はバランスボールくらいのサイズ感です。
地球は光らない惑星、太陽は自分で光る恒星
太陽はガスが燃えているような星で、自分で光と熱を出しています。これを**恒星（こうせい）**といいます。地球は太陽の光を受けて光っているだけなので、**惑星（わくせい）**と呼ばれます。
太陽とのちょうどよい距離があるから、地球は命の星になれた
地球は太陽から約1億5千万キロメートルはなれています。たとえば、もっと近いと金星のように暑すぎてしまい、もっと遠いと火星のように寒すぎます。このちょうどよい距離を**「ハビタブルゾーン」**と呼びます。
命が育つための「奇跡のバランス」が地球にはある
水・空気・太陽の光と熱。このすべてがちょうどいいバランスで存在しているからこそ、地球は命を育むことができているのです。
まとめ：太陽と地球の動きやバランスが
私たちの命や自然のすべてを支えていることを忘れずにいよう
太陽と地球の関係は、ただ昼と夜をつくっているだけではありません。たとえば、四季が生まれること、植物が育つこと、空気がきれいになること、すべてが太陽と地球のバランスによって成り立っています。私たちは毎日太陽の光と熱をあびて生きています。この自然のしくみや、宇宙のなかでの不思議なバランスに感謝しながら、これからも地球を大切にしていきましょう。
