水曜ドラマ Womanの救いようの無さ

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ほとんどテレビは見ないのですが、今回は2つもドラマを観ています。

半沢直樹がかなり面白い。
もう、毎週楽しみだ。

だが、僕は「woman」を語りたい。
暗いドラマだ。
救いようがないほど暗い。救いがない。
不幸が訪れ、不幸しかない。少し詰め込みすぎだ。
かといって単純な「お涙頂戴ドラマ」でもない。
「家なき子」のようなエンターテイメント性があるわけですらない。
それはまるで漫画の「ウシジマくん」に通じるものさえあると感じる。

とりあえず、先週までの話を簡単に語りたい。
ネタバレになるが見逃した人はこれを読んで来週から観て欲しい。

満島ひかりさんが演じる「青柳小春」は、2人の子を持つシングルマザーだ。
小栗旬演じる父(青柳信)は、痴漢に間違われ、駅で暴力に会いそのまま電車に轢かれて死んでしまう。信は、家族を知らずに生きてきた。芸能人になりたかった母は8才の信を一人暮しをさせ、自分は自由に暮らす。だけど信は母が大好きだった。月に一度だけ会いに来てくれる母が好きでしょうがなかった。そして、小春に出会い、「家族」を持つ。

一方、小春も、小さい頃に母に出ていかれた事で母(田中裕子)とは仲が悪い。父親にDVを受けて出ていった事実を知るが、母も大きな罪を感じて小春に心を開けないでいる。無愛想で冷たい母だが、本当は小春を思っている事が端々に感じられ、胸が痛い。夫に先立たれ、親にも頼れない小春は、洗濯屋で懸命に働き子どもを育てる。友人に「夫がなぜ死んだのか調べないのか?」という問いに「犯人を見つけたら、私は母ではいられなくなる。」と答える小春。そしてある日、自分が白血病である事を知らされる。

「私には子どもがいます。一人は7歳、もう一人は4歳です。
夫はいません。私、死ねないんです。私は死ぬわけにはいかないんです。」

繰り返す小春の気持ちが痛い程、刺さり苦しい。

出ていった母には新しい夫(小林薫)と娘(二階堂ふみ)がいる。新しい夫はとても優しい人でなんとか小春と母(さっちゃん)の仲を戻そうと懸命だ。新しい夫の娘の栞は小春の義妹にあたる。画家を目指して美大の浪人中だ。でも、栞の人生も決して恵まれたものではない。ずっと、ずっとイジメを受けて生きてきた。居場所がなく生きてきた。そこに現れた屈託のない青年の小栗旬(信)。信は母と小春の仲を戻そうとする。母を盗られ、家でも居場所が無くなると怯える栞はある日、電車に乗る信(小栗)の腕を取り

「この人、痴漢です。」と叫ぶ。

頑張ってるのに、頑張ってるのに、
悲しい、辛い事が起きる。
貧乏、とにかく貧乏。クーラーなんて当然無い部屋で家族3人で暮らす。
怠けているわけではない。
いや、むしろメチャクチャ頑張っている。

だけど救われない。そういうドラマ。

じゃあなんでwoman推しなのか?

それは心の奥の何かを触るからだ。
口にすると安っぽくなるが、確かにそれが心にはあり、
そこを触られる。

そういうドラマは少ない。
そして、そういうドラマが好きだ。

先々週までは抜群だった。
先週の小栗旬の話は少し余分だった気もする。
最後まで見なければわからないけど。

「woman」もし、見てないならちょっと観てほしい。
先週のラストで小春は夫の死が栞の所為であることを知り、
母の顔ではなくなってしまう。

http://www.ntv.co.jp/woman2013/ 

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